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みち。

この春仕事を辞めた友達がいる。
高校演劇部11人中、一番最初に社会へ出た3人のうちの1人。
彼女が仕事をやめた後すぐ、もう1人は赤ちゃんが出来て、結婚した。
いろんな歩き方がある。

彼女は高校時代からいっつも明るかった。
何をやるのもこころから楽しんでいた。
自分らしく歩くということを教えてくれたのは、彼女だった。
おしゃれを楽しむということを教えてくれたのは、彼女だった。

高校を卒業してからも、“密会”と言ってたまに二人で遊んだ。
彼女が今何をしているのかを聞くのがとっても楽しみだった。
彼女のとった写真や、課題で作った洋服とか。
彼女に触れると、私もがんばらないと、と怠けてる自分を反省した。
いっつもきらきらしてたんだ。

でも仕事を始めてから、彼女のきらきらは衰えていた。
不規則な仕事に肌はあれ、もともと細い彼女の腕はもっと細くなってた。
就職して1年たって、「仕事をやめる」と連絡がきた。

用事があってメールしたら、数日たって「台湾に行ってた」って帰ってきた。
仕事をやめてすぐの時も、ヨーロッパに1ヶ月旅行してたらしい。
「1年で仕事辞めちゃって、情けないと思うかもしれないけど、
仕事辞めたら彼氏も出来たし、フリーターだけど、毎日楽しいよ」
仕事をやめてからまだ会ってないけど、きっと高校時代のきらきらが戻ってると思う。

彼女を見てたら、こういうことなんだなって思った。
生きていくためには働いたりしなきゃいけないのかもしれないけど、
自分の楽しいと思えることとか出来なかったら、
きらきら生きられなかったら、意味がないんだと思う。
働きながらそれが出来る人もいるし、出来ない人もいる。
そしたら誰かに甘えたっていいと思う。
世の中そんなに甘くないのかな?
でも自分の歩く道に納得出来ないで笑顔を失うくらいなら、
お金がなくたってなんだって、笑って毎日生きてる方が幸せな気がする。

彼女は夢はスタイリスト、雑貨屋さん。
今度うちのお店に彼女の雑貨を置いてもらうことになった。
「棚が一つ空いたから。売れるかわかんないけど」って母の提案だ。
私は彼女の撮った写真が好きだ。
私の手帳には誕生日にもらった、彼女の撮った写真が入ってる。
彼女もがんばってるから、がんばろうって。
いつか彼女のとった写真でチラシやポストカードを作ってみたい。

とむとむ、情けないなんて思わないよ。
きっと、とむとむの選択は間違ってなかったんだと思う。
早く、笑ってきらきらしてるとむとむに会いたいな。
お互い好きなことをして、いつまでも笑って生きて行こうね。

by punyo_chihi | 2004-08-24 23:01 | ともへ。  

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