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日本人であるということ。

そんなことを痛感した日々。
異文化交流の日々を少し残しておこう。

いろいろと美しくて、涙流れる寸前だったけど、
レセプ服着てるからと思って我慢して。
言葉なんかわからなくても、あの空間にはたしかに何かがあって、
むしろ言葉なんかわからない方がよいんじゃないかって思った。

韓国人俳優たちの美しさ、強度、熱さ…
はればれとした顔と広く開いた心に、
あー、私は日本人なんだなぁと改めて思って。
私がうじうじしてることなんて、
余計なことばかり考えて、自分を動けなくしてることなんて、
なんて、ちっぽけなんだと思って。
もう少し、わがままになってもいいのかもしれないと思った。

真似をしたいわけではない。
ただ、世界は広い、ということを改めて感じた。

打ち上げで、日韓の生活の違いについて
お互いカタコトの英語で話して。
どうにか伝えようとするからこそ
もどかしかったり、伝わったときに嬉しかったり。
言葉がわかればもっとたくさん話せるのにって思って、
「面白かった」の一言すらわからなくて、
知ってることは多いに越したことはない。
でも、言葉がわからないからこそ、伝えようとする気持ちが強くなったり。
わからないからこそ、シンプルに見えてくるものがあったり。

今、当たり前だと思っていることなんて
ちょっと違えば当たり前なんかでなくて。
だから、当たり前なんてほんとはないんだと思う。

こんな仕事をしながらなんだけど、正直なことをいうと海外ものってあんまり得意でなかった。
わからない、そうどこかで思っていて。
でも、わかったんだ。
いや、感じたんだ。
だから、もっと違うものにも触れたいって、そう思った。

世界は広い、果てしなく。
それを少しでも多く、感じたいと思った。
せっかく、ここに生きているのだから。

もっとたくさんの人たちに観てもらうことが出来たなら…
私の、劇場のやるべきことが全く出来なくて、
だから逆に、しなければならないことがはっきりした気がする。

ありがとう。

by punyo_chihi | 2009-11-01 01:31  

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