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かぜのことば。

久しぶりに本をひっぱり出してきました。
『かぜのことば-僕らが舞台で口にした忘れられない言葉たち-』
役者さんたちが選んだ、キャラメルボックスのいいセリフ集です。
作品を観た人にしかわからないセリフもあるんだけどね。
一時期、私のバックの中にはこの本が必ず入っていました。
自分をどうしても好きになれなかった頃。

今だって自分に自信なんてぜんぜんないけど、
コンプレックスなんていっぱいいっぱいあるけど、
それでもいいんだって思えるようになった。
それが、”私”って人間なんだって。
どっちかというと開き直ったんだな。
自信がない自分がほんとに嫌で、
何にもない自分がほんとに情けなくて、
コンプレックスだらけの自分が嫌いで、
だけど、そんな自分だって嫌いより好きでいてあげた方がいい。

自信がないことが、コンプレックスがいっぱいあることが恥ずかしいんぢゃなくて、
自信がないことに、コンプレックスがいっぱいあることに負けて何もしない自分が
恥ずかしいんだと思えるようになった。


「しかし、僕は一人です。たった一人の人間です。
たった一人で、何十億もの人間のことなんか、考えられません。
一人ではいけませんか。自分以外の、誰か一人を幸せにする。
みんながそうしていけば、
結局は世界がぜんたい幸福になりませんか。」(『ブリザード・ミュージック』)



自分以外の誰か一人を幸せにする。
それだって簡単には出来ないこと。
自分以外の人を思うためには、
きっと自分のこともちゃんと思ってあげないといけない気がする。

最初から大きなことなんて、誰だって出来なくて、
だから小さなことからやりとげていけばいい。
そうすればいつかは大きな何かが出来る。

by punyo_chihi | 2004-08-05 13:31  

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