カテゴリ:かぞく。( 6 )

 

還暦。

こないだおばあちゃんが、キラリに来てくれたとき、
なんだかちょっとだけおばあちゃん孝行が出来た気がした。
孝行とはちょっと違うのかもしれないけれど。
好きなことばっかりやってて、うちのことはお母さんに任せっぱなしで。
だからおばあちゃんも、手伝いに来てくれなきゃならなくて。
でも、おかげで私は好きな仕事につけたんだ。
夢に向かえるんだ。

おばあちゃんの後ろ姿を見ながら、ありがとうって思ったよ。
こんな劇場に勤められたのは、おばあちゃんのおかげもあるんだよって。

ほんとはおじいちゃんも来るはずだったけど
選挙で来られなくなっちゃって。
おじいちゃんにも早く見てもらいたい。
おじいちゃんのおかげで、孫はこんなところに勤められたんだよ。
芝居なんてしょーもないものやってても、
こういう道もあるんだよって。

でもほんとは、一番お父さんに来てもらいたかったのかもしれない。
そう思うんだ。
お父さんに見せ付けたいのかもしれないな。
お父さんがあんなでも、娘は歩いているよって。

お父さん、私がこういう道に進みたいって知ってた?

お父さんが普通だった姿、最近思い出せないんだよね。
お父さんとちゃんと会話したことを、思い出せないんだよね。
いつからお父さんは、お父さんぢゃなくなってたんだろうね。
私にはお父さんがいたことすら、わからなくなってるんだよね。
私には最初からお父さんはいなかったんぢゃないかって
そんなことを思うときがあるんだよね。

お父さんがいたことはわかってるんだ。
お父さんの最後の姿も覚えてるんだ。
お父さんが死んだこともわかってるんだ。
でも、私には“父親”がどういう存在なのかわからないんだ。
家族ってなんなのか、わからないんだ。

でもね、だからって別に悲しいわけでもないし
どうしたいわけでもない。
まだまだお母さんには甘えてるけれど、
たぶん、私は私で進んでるからなんだろうね。
父親がいようがいまいが、今はぜんぜん関係ないから。
もう、世帯主は私だし、保護者もいらないし。
お父さんがいないことを感じるのは
もしも結婚できたとき、バージンロードを歩く人がいない時くらいかな。

だけど、私の根っこには、やっぱりお父さんがいるんだよ。
“父親”がどういうものなのか、私にはわからないけれど
私を動かすのは、
お父さんに「死ね」と言ったことで
お父さんをお母さんと引きづったことで、
お父さんが入っていた鉄格子に囲まれた病院で、
お父さんが幻覚を見ている姿で、
お父さんが「脳が縮んでる」と言われた姿で、
お父さんの最後の姿なんだよ。

お父さんにもありがとうって言うよ。
お母さんや、おじいちゃん、おばあちゃんを散々苦労させたのは
やっぱり許せないけれど、
でも、私が今ここにいるのは、
たぶんお父さんのおかげでもあるから。
だから、私はお父さんにありがとうって言うよ。

私は制作者になりたいんだ。
たっくさんの人に劇場に来てもらいたいんだ。
お父さんみたいな人を一人でも減らせるように。
お母さんみたいな人のこころを、少しでも軽くできるように。

お父さんがお父さんだったから、
私がお父さんの娘だったから、
私には夢があるんだ。
だから、私はお父さんに感謝するよ。

お父さんに、キラリに来てもらいたかったよ。
お父さんはキラリのこと知らないんだもんね。

もしかしたら、私はお父さんがいなくなってから
少しずつ歩けるようになったのかもしれない。


生きていたら、還暦を迎えた日に。

P.S ちゃんとお母さんを守ってね。
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by punyo_chihi | 2005-10-14 01:01 | かぞく。  

おめでとう。

誕生日おめでとう。

たった2人の家族なのに、一緒にお祝い出来なくてごめんなさい。
私には、お母さんにプレゼント出来るものがないので、
お母さんのすねをかじらずも、自分で食べられるようになったら
おいしいものをごちそうします。
まぁ、たぶん、お母さんのことだからラーメンがいいっていうだろうけど。

もう少しでお父さんの宿題が終わるね。
やっぱりお母さんはすごいと思います。
一人でやってのけてしまったんだから。
私ももう少し、お母さんのがんばり屋をうけづぎたかったと思います。
一息つけたら、今度は自分のために生きてください。
私のことは、もう気にしないでいいから。
気にしないですむように、自分で生きられるようにがんばるから。
これからいっぱい青春してください。

この間お母さんの趣味を作る話を聞いて、改めて思いました。
お母さんのように仕事をしてる人も、もっともっと芝居を観られるようにしたいって。
もっと安く、もっと手軽に劇場に足を運べるようにしたいって。
そんな世の中にしたいと思います。

私は、お母さんのために何も出来ないから、
私は私の好きなことを、やり続けようと思います。
それが私に出来る唯一のことだと思うから。

1月6日、48歳になったお母さんへ。親不孝娘より。

追伸。私もお父さんはお母さんの後ろにいると思います。
    守ってくれるって思うよ、お父さん。
    ってか、守ってくれないと。生きてたときは何にもしてくれなかったんだから。
    大切だったなんて、死んでから気づいても、ほんとに遅いけどね(笑)
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by punyo_chihi | 2005-01-07 00:34 | かぞく。  

姉弟?

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1ヵ月半ぶりくらいに実家に帰ったら、ラビがなつく犬に変わってた。
きままなやつで、だっこなんか自分から絶対しなかったのに、
抱こうとするとすごい勢いで怒ったのに。
一緒に寝てたのなんて、小学生のうちだけだったのに、ちゃっかり私のふとんに入ってくる。
しかも腕まくらで寝る。
ちゃんと仰向けで、頭を私の腕の乗せて。
こんなのほんとにひっさしぶりすぎて、うれしくてとった一枚。
年とったからなのか、母との二人暮らしで母が手なずけたのか・・・

注:寝起きなんで、後ろのぶさいくさんは気にしないでください。
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by punyo_chihi | 2004-11-19 10:13 | かぞく。  

13日、14日。

お誕生日おめでとう。
お父さんが年を重ねなくなってから、2回目のこの日がやってきました。
向こうの生活はもう慣れましたか?
お母さんはもうすぐ、お父さんの残した宿題が終わるみたいです。
早くお母さんを自由にしてあげてください。
何にも手伝っていない、私が言うのもおかしいけど。
でも最近、昔よりお母さんの顔が明るくなってきました。
気持ちが軽くなってきたのでしょう。
疲れがたまって、私に爆発電話もかかってこなくなりました。
私もお父さんのこと、少しづつ整理がついてきたみたいです。
忘れたのとは違う。
だけど、前より執着していないみたいです。
今は好きなことを好きなだけさせてもらってるからかもしれないけど。
私のこころも、数ヶ月前が嘘のように安らかでいます。
お酒に対しても、前ほど嫌悪感を持っていないみたいです。
相変わらず、私自身は飲めないし、よっぱらいはこころから大嫌いだけどね。
そこはたぶん、一生変わらない。

14日、何の日か覚えてますか?
まさか、忘れていないよね。
結婚記念日ですよ、あなたたちの。
お母さんにはもう、一緒に祝い、喜ぶだんなさんはいないけど。
もし、お母さんに別の結婚記念日が出来たら、ちゃんと祝福してね。
たぶんお母さんには全くそのつもりはないけど。
お父さんや、おばあちゃんに振り回され続けたから
一人でいい、一人が楽っていってるから。
私はもし新しいお父さんが出来てもかまわない。
一人でいても、二人になっても、お母さんが幸せで暮らしてくれれば。
お父さんが出来なかった分、安らかに幸せに暮らしてくれれば。

あと何ヶ月かで大学を卒業します。
卒業した後のことはまだぜんぜんわからないけど、
たぶん、実家には帰らないと思います。
親一人、子一人だから離れて暮らすなんてって言われるけど
私とお母さんはこの距離がちょうどいいんだと思います。
お父さんに振り回され続けた私たちは、お互い一人で自分のペースで暮らすのが。
もう少し私が大人になれるまでは、少なくとも。
私が進みたい道がら、一緒に住んでも結局お母さんを振り回すだけだと思うし。
卒業後、私がどうなるかでわかんないけどね。

お空の上にいるのなら、ちゃんとお母さんを見守ってください。
早く自由に。
そして幸せになるように。
地球にいるときに出来なかった分、空の上でくらい、願ってください。
私も、何も出来ない分、迷惑をかけないようにするから。

本当だったら59回目の誕生日のお父さんへ。
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by punyo_chihi | 2004-10-14 23:37 | かぞく。  

おぼん。

お父さんをお墓まで送りにいった。
お線香とかお墓参りグッツを見事に全部忘れて(笑)

無事お父さんは帰ってこられたのだろうか。
久しぶりのおうちはいかがでした?
ちゃんと修行してますか?
お酒飲んで、新聞とか本ばっか読んでちゃんとやってないんぢゃないの?
お空の上で、ちゃんとお母さんを守ってよ。

運転席に母、助手席に私、私の隣にラビ。
私の家族は2人と1匹だけなんだな。
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by punyo_chihi | 2004-08-17 01:21 | かぞく。  

おとうと。

私のおとうとは、いつもきままだ。
好きなときに寝て、好きなときに遊ぶ。
私がどんなに遊びたくても、彼の機嫌が悪いと無視される。
というか、たいがい無視される。

私のおとうとは、怖がりだ。
雷とかサイレンがなると、いつもは絶対しないのに、自分からだかってくる。
花火の音も怖いらしい。

私のおとうとは、寂しがりだ。
誰も2階にいなくなると、階段の上で泣いている。
迎えに行くまでないている。
自分ぢゃ階段を降りられないから。

私のおとうとは、いつも私を起こしてくれる。
でも最近、あまりに早い時間に起こしてくれるから、私は少し睡眠不足だ。
他には何にも出来ないけど、唯一できる彼の芸。

私のおとうとは、「だっこ」という言葉が嫌い。
何かを食べたいと騒いでいても、「だっこ」というと逃げて行ってしまう。

私のおとうとは、こたつがあるとわざわざ私のところにやってきて、ふとんをあげろと鳴く。
お母さんにもしないし、お父さんにもしなかった。なぜか私だけ。

私のおとうとは、私が小5のときにやってきた。
生後1ヶ月足らずで、まだ手の平に乗るくらい小さかった。
TVでジャンバーの中から出てきた犬がかわいくて、初めて親にねだった。
最近流行った、チワワ。
あのチワワより絶対かわいい。もうおじいちゃんだけど。
これは、親ばかね。
いつの間にやら私の半分を生きている。
もううちにはなくてはならない家族。
だけどいつもはお母さんと二人。お母さんはたまに彼のご飯を忘れるらしい。

お手もおかわりもしないし、なかなかだっこもさせてくれない。
すごく神経質でいっつも一人でいる。
だけど、ラビは私のかわいいおとうと。
私もラビみたいに生きられたらいいなと、ラビを見るたび思う。
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by punyo_chihi | 2004-08-11 22:15 | かぞく。