人気ブログランキング | 話題のタグを見る

サイボーグ

今年もなんとか無事に終わった、子どもWS。
1週間缶詰めというのは、まさにこういうことを言うようで、
終わった次の日、研修で向かう駅までの道すら新鮮な感じがした。
それくらい朝から晩まで、むしろ日付が変わるまでキラリにいて、
リーダーとのさよならの挨拶は「また後で」だった。


いつの間にやら、とんでもなく豪華な企画になっていて、
ワークショップというと小さめな企画に見えがちだけど、
これはたいそう大がかりな企画だ。
24名の子どもに対して、それ以上の大人たちが総動員される。
3回めになる今年は、職員を随所に動員。
腰をやられてしまった私は、ほとんど使いものにならないので、
準備と外回りしかしていなかった。
気づいたら、みんな裏にまわってて、
自分でそうしただんけれど
外まわりをひとりでやる寂しさ(笑)
たくさんの人が助けてくれたけれど。
これだけ総動員してもヘビーな1週間なのに、
各チーフとリーダーしかいなかった1回めは
いったいどうやっていたのか、
ことあるごとに思い出していたが、
全くもって思い出せなかった。

2回目以上の人が増えて、
あまりの順調さが少し怖かったりしたけれど、
経験ってこんなにもすごいんだと思って、
みんなに感謝した。

そして、喜びや感謝を噛みしめながら、
日帰りでひとりで北九州へ飛び、
お姉さま方にいろいろ教えてもらいながら、
いろんな人の力を借りながら
手探りでやってきたことを思い出す。
あのときがあるから、今があって。
何もわからず、でも、やりたいことだけに
まっすぐに突き進んだ、あの時の自分を
少しほめてあげたい気がした。

途中、足をくじいた子のお母さんに、
「子どもが自転車に乗りながら、
キラリ楽しい~って言ってました」
って言われ、お母さんの前で涙しちゃった。
そんな言葉があるから、私は、ここにいる。

「一番変わったのは、お前だ」
と打ち上げで言っていただいたのだけど、
何が変わって何が変わっていないのか、
私にはよくわからなくて、
ただ、とにかく冷静にいることだけは心がけた。
あれを誰がやってるから、私はあれをやって、
私はこれをやるべきだから、
ここはあの人にまかせよう、みたいな。

この3年、ほんと無茶ばかりだったけれど、
そのおかげで私は、ほんの少し見える景色がかわってきた気がする。

私以外の人が、私の行く先を話していたけれど、
私はどうしたらよいのかまだ見えなくて、
ま、なるようにしかならないと思ってるから、
とにかく出来ることをひとつひとつやっていこうと思う。

あの4人のリーダーに書き下ろしてもらって、
あの振付家のダンスを踊って、
あの俳優と共演しちゃう、子どもたち。
なんて、贅沢なんだ。
今はわからなくても、
いつか、その贅沢さに気づいちゃったとき、
改めてあの時間をいとおしんでくれたらいいな。
あと、いつか、あの貴重な体験が
あの子たちの何かになってくれればいい。


実は「えんげきっず」という名前は
私がつけたもので、我ながら、気に入っている。
子どもたちがカーテンコールで
その名前を呼ぶと、ほんとにうれしかったりする。

リーダーたちがそれぞれブログで書いてくれたり、
地域に確実に広がっていたり、
この企画は大切に育てていかなくちゃね。


感傷にひたっている間もなく、
たまりまくっている次のものを少しずつ片付ける。
あー終わらない。
その間にコルセットが出来て、
私はサイボーグみたいな腰で、仕事をしていて、
休み時間、子どもたちと遊ぶことすらできなかった
役立たずな腰を、1日も早くよくしないとな。
まだ、夏は始まったばかりなのです。

by punyo_chihi | 2009-08-06 22:44 | にっき。  

<< バイブル。 初恋レモン。 >>